種からの育て方
モリンガを種から育てていく場合、種から芽が出るまでの過程がとても大事なんです。
直接種を土に蒔く方法もありますが、初めての人におすすめなのは種をタッパーなどの容器で発芽させる方法です。
■タッパーとキッチンペーパーを使った種の発芽方法

1. 底の浅い皿などに水を入れ、その中に種を入れて一晩水に浸しておく。
2. タッパーなど小さめの容器にキッチンペーパー(脱脂綿でも可)を湿らせて入れ、その上に一晩水に浸しておいた種を置く。
最初に種を水に浸して水分を吸収させることで、発芽しやすくなるんですね。
湿ったキッチンペーパーの上で育てることで発芽状態を確認できるのもメリット。
まずは種から根っこになる部分が生えてきて、次に葉や茎となる芽が出てきます。
この間、約1週間から10日前後です。最初に出る葉は子葉と呼ばれます。
一般的な植物は2葉出ることが多いのですが、モリンガはタフな植物といわれるだけあって10枚ほどの葉がいっきに出てくることも珍しくありません。芽や子葉が出てきたら、土を入れた鉢植え用のポットに移しましょう。
ポットに移した苗が30cm前後の大きさになったら、土壌に植え替えます。ちなみに、1ヶ月以上経っても発芽しないのであれば、残念ですがうまくいってない可能性があります。

■育て始める時期
過酷な環境に強いとはいえ、モリンガは寒さには強くありません。北インドが原産で亜熱帯から熱帯気候にかけて生息する植物なので、モリンガを育て始めるのであれば温かい季節に入ってからスタートするのが育て方のポイントです。種や苗、挿し木のいずれの方法で栽培するにせよ、5月から9月までの間に行うのがおすすめ。
5月は、もともと植物が一番元気に成長する「生育期」に差し掛かる時期。
種やさほど大きくなっていない状態の苗などは、なるべく風通しがよく温かい場所に置いておくとよいでしょう。
また挿し木もこの時期に行うと、切られた枝の回復力が高まります。
■植え替えが必要

モリンガは種の状態から1年ほどで成木となります。
とても成長が早いうえ、2mを超える高さまで育つことも珍しくありません。種や小さな苗の状態から育て始めたとしても、いずれ大きくなることを想定しておきましょう。
小ぶりな鉢やプランターでのモリンガの育て方では、充分に成長しない可能性があります。家の中やベランダであっても、大きく育てられる場所を確保してからモリンガを栽培するのがおすすめです。
鉢やポットで育てていたモリンガの苗が3cmを超えたら、しっかりと根を張ることができる大きさの鉢か土壌に植え替えたいですね。植え替えをする際に気を付けたいのが、値を傷つけないこと。
根の周りについた土ごと新しい場所に移すと、根を傷めることなくその後の成長もスムーズになります。ちなみにモリンガは冬場には葉を落としてしまいますが、多年草ですから根の部分は生きています。
春になればまた新しい葉をつけますよ。
■水やりについて

大事にモリンガを育てたいあまりに、水をやりすぎるのはモリンガの育て方としてはよくありません。もともとモリンガは亜熱帯や熱帯地域で生育する植物。
干ばつや乾燥に強いため、多少水が少ない環境でも十分に育ちます。モリンガの育て方で特に気を付けたいのが、水のやりすぎによる根腐れなんです。
家庭菜園で、他の植物や野菜にするようにたっぷりと水をあげるのは禁物というのが一般的。
→我が家のモリンガたちは水たっぷりの方が元気
特に冬場は水やりの量が多くならないよう、注意が必要です。←我が家・・・冬は水いっさいあげてない(笑)
モリンガの水やりのタイミングは、表面の土がカラカラに乾いている状態になったときです。
■温度の設定と管理
日本国内でのモリンガの育て方で難しいのが水やりのタイミングともうひとつ、温度の管理です。暑さに強いモリンガは、夏場の気候や陽射しに関しては特に心配する必要はありません。
ただし冬場の温度管理に関しては注意しなければなりません。
その年の冬を越すことができるかどうかが、モリンガの育て方では山場となるといってもよいでしょう。モリンガが寒さに弱い植物であることはご存知のとおり。気温が5度を下回ると生育自体が難しくなります。
日本でも亜熱帯気候に属する九州や沖縄地方であれば冬でも温暖に過ごすことができますが、その他の地域では冬になると気温5度以下になることが珍しくありませんよね。こういった地域でモリンガを育てる場合には、冬場に室温で管理するのがおすすめです。
→我が家ではモリンガのために暖房をつけたりとかはいっさいしていません。
■まとめ
どうせなら育ったモリンガを容赦なくちぎって味わっていただきたいものです(笑)。モリンガの葉っておいしいよね!なんてことはまずあり得ませんが、非常に栄養価が高い植物なので我が家のように細かく切ってチャーハンやつくね、ハンバーグに混ぜたりしてみてほしいですね!味を邪魔することもありませんよ!ちなみに3歳の息子にも食べさせていますのでそこはご心配なく。
種の状態からじっくり育てたモリンガは可愛くて仕方ありません(笑)。
ご紹介した水やりや温度管理のコツをマスターして、自家製のモリンガを楽しんでくださいね。